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兵法三十六計とルノルマンカードから読み解く㉕

  • 執筆者の写真: 言霊占い師りつか
    言霊占い師りつか
  • 4月7日
  • 読了時間: 4分

敵をジワジワ弱体化させる「偸梁換柱」と、巡りゆく約束「指輪」:ルノルマンと兵法の意外な共通点から導く鑑定アドバイス

今回のテーマは、一見すると全く異なる分野に見える「兵法三十六計」と「ルノルマンカード」の意外な共通点を探り、それを実際の鑑定アドバイスに活かすという、ちょっとユニークな試みです。

取り上げるのは、兵法三十六計の第二十五計「偸梁換柱(とうりょうかんちゅう)」と、ルノルマンカードの25番「指輪」。さあ、この二つがどのようにリンクするのか、一緒にワクワクしながら見ていきましょう!


敵の根幹を静かに蝕む「偸梁換柱」

まずは「偸梁換柱」から。これは、建物の屋根を支える重要な梁を、敵に気づかれないように別の柱とすり替える計略です。つまり、正面から激しい戦いを挑むのではなく、相手の勢力を陰ながら、そして着実に弱体化させていくイメージ。ジワジワと、しかし確実に、相手の土台を崩していく、そんな静かなる戦略です。

☯︎言霊占い師りつか☯︎オリジナルデザインルノルマンカード25番指輪

約束と結びつきを象徴する「指輪」

一方、ルノルマンカードの「指輪」は、約束、契約、結びつき、永続性といった意味合いを持ちます。円という形から、完成、調和、サイクルといったキーワードも連想されますね。人間関係における深い絆や、目標達成への決意、繰り返されるパターンなど、様々な「繋がり」を示すカードです。


一見異なる二つのテーマ、意外な共通点

さて、この二つ、パッと見た感じは全く違うものに見えますよね。しかし、深く掘り下げてみると、面白い共通点が見えてくるんです。

それは、どちらも「時間をかけて、じっくりと影響を与える」という点です。

「偸梁換柱」は、目に見える大きな変化ではなく、徐々に相手の力を奪っていく戦略です。一方、「指輪」が示す関係性やサイクルも、多くの場合、時間をかけて形成され、維持され、あるいは繰り返されていくものです。

つまり、短期的な劇的な変化ではなく、長期的な視点を持ち、目立たないけれど重要な変化に焦点を当てているという点で、この二つは共鳴し合っていると言えるのではないでしょうか。


鑑定アドバイスへの応用。ジワリと状況を変える視点

この共通点を踏まえると、ルノルマンカードの鑑定において「指輪」が出てきた際に、「偸梁換柱」の視点を加えることで、より深みのあるアドバイスができる可能性があります。

例えば、恋愛の相談で「指輪」の周りにネガティブなカードが出てきたとしましょう。単純に「関係が悪化する」と読むだけでなく、「偸梁換柱」の考え方を借りて、「二人の関係の根幹を支える大切な何か(信頼、尊敬、共通の価値観など)が、少しずつ、しかし確実に失われつつあるのかもしれません。表面的な問題だけでなく、もっと深い部分に目を向けて、小さなほころびを見つけて修復していくことが大切ですよ」といったアドバイスができるかもしれません。

また、仕事の相談で「指輪」と目標達成を阻むカードが出てきた場合、「目標達成のために必要な要素(スキル、協力体制、情報など)が、少しずつ欠けてきているのかもしれません。正面からぶつかるだけでなく、不足しているものを陰ながら補強していく、そんな静かな戦略も考えてみてください」と提案できるでしょう。

「指輪」が示す「サイクル」という側面に着目すれば、「今は停滞期かもしれませんが、焦らずに、過去の成功パターンを参考に、少しずつ状況を良い方向へ導くための小さな一歩を踏み出してみましょう。まるで、気づかれないように梁を交換していくように、じっくりと変化を起こしていくことが大切です」といったアドバイスも考えられます。


静かな変化を見つめる洞察力がポイント

「兵法三十六計」の「偸梁換柱」とルノルマンカードの「指輪」。一見すると全く異なる世界のものですが、「時間をかけて、じっくりと影響を与える」という共通点を見出すことで、ルノルマンカードの解釈に新たな深みが加わる可能性を感じていただけたなら嬉しいです。

鑑定においては、カードの表面的な意味だけでなく、その背景にある哲学や概念に思いを馳せることで、より多角的な視点からアドバイスができるようになるかもしれません。


ルノルマンカードと兵法の知恵を胸に、皆さんの毎日がより良いものとなるよう願っています。


☯︎言霊占い師りつか☯︎

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