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兵法三十六計とルノルマンカードから読み解く㉛

  • 執筆者の写真: 言霊占い師りつか
    言霊占い師りつか
  • 4月8日
  • 読了時間: 4分

兵法三十六計「美人計」とルノルマンカード「太陽」:輝きに潜む戦略と希望の光

「兵法三十六計」第三十一計は「美人計(びじんけい)」。「敵の将を美女で惑わし、戦意を喪失させ、内部分裂を誘う」という、一見華やかでありながらも狡猾な策略です。一方、ルノルマンカード31番「太陽」は、喜び、成功、活力、明るい未来を象徴する、希望に満ちたカード。

この二つ、まるで正反対の性質を持つように見えますが、深く掘り下げていくと、意外な共通項が見えてくるのです。それは、「強い魅力によって相手を惹きつけ、動かす力」という点です。


表面的な魅力の裏に潜む意図

「美人計」は、美しさという強力な武器を用いて、相手の警戒心を解き、油断を生み出します。その魅力の裏には、明確な「敵を陥れる」という意図が隠されています。

同様に、「太陽」のカードも、その輝かしいイメージとは裏腹に、状況によっては注意深く解釈する必要があります。例えば、悩みや問題を抱えている時に「太陽」が出た場合、それは単なる楽観的な見通しを示すだけでなく、「問題解決には、隠された才能や魅力、あるいは周囲の助けといった、明るい要素を活用する必要がある」というメッセージを暗示しているとも考えられます。


惹きつける力とコントロール

「美人計」の本質は、相手を魅了し、その心を掴むことで、最終的に自分の意のままにコントロールしようとすることにあります。美しさという強烈な引力で相手を引き寄せ、判断力を鈍らせ、誤った選択をさせるのです。

「太陽」のカードが示す成功や喜びも、ただ待っているだけで手に入るものではありません。それは、自身の内なるエネルギーや魅力を最大限に引き出し、周囲を巻き込み、積極的に行動することで掴み取るものです。太陽のように自らが輝き、周囲を照らすことで、望む結果を引き寄せる力を持つと言えるでしょう。


鑑定への応用。光と影を見極める

ルノルマンカード鑑定において、「太陽」のカードは一般的にポジティブな意味合いを持ちますが、周囲のカードとの組み合わせによっては、その解釈に深みが増します。

例えば、「策略(狐)」や「嘘(蛇)」を意味するカードと「太陽」が隣り合って出た場合、それは表面的には明るく見える出来事の裏に、何らかの策略や隠された意図が存在する可能性を示唆しているかもしれません。まるで「美人計」のように、甘い誘惑や魅力的な提案には注意が必要であることを教えてくれているのかもしれません。

逆に、「困難(山)」や「悲しみ(ネズミ)」を示すカードの後に「太陽」が現れた場合、それは困難を乗り越え、希望の光が見えてくる兆しと解釈できます。過去の苦労があったからこそ、未来の成功はより一層輝きを増す、と捉えることができるでしょう。


実践例:恋愛相談

例えば、恋愛相談において「太陽」のカードが出たとします。これは、二人の関係が明るく、情熱的であることを示唆する一方で、周囲のカードによっては、その情熱が一方的なものであったり、表面的な魅力に惑わされている可能性も示唆します。

もし、そこに「女性」や「男性」のカードと「嘘(蛇)」のカードが組み合わさっていた場合、「美人計」のように、どちらかが意図的に魅力を使って相手を操ろうとしている可能性も考えられます。

しかし、「太陽」の周りに「誠実さ(犬)」や「調和(百合)」を示すカードがあれば、それは純粋な愛情と幸福な未来を示唆する力強いメッセージとなるでしょう。


「太陽」の多面性と「美人計」の教訓

「太陽」のカードは、希望、成功、喜びといったポジティブな側面を持つ一方で、その強い光は時に周囲の状況や意図を隠してしまう可能性も秘めています。兵法三十六計「美人計」が示すように、魅力的なものには裏があることも念頭に置く必要があるでしょう。

ルノルマンカード鑑定においては、「太陽」の明るいメッセージを受け止めつつも、周囲のカードとの関係性を注意深く観察することで、より深く、多角的な解釈が可能になります。表面的な輝きに目を奪われることなく、その光が照らす真実を見抜く洞察力こそが、より良い未来を切り開くための鍵となるのではないでしょうか。

この考察が、あなたの鑑定の幅を広げる一助となれば幸いです。


☯︎言霊占い師りつか☯︎

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