私にとっての占いの原点
- 言霊占い師りつか
- 4月27日
- 読了時間: 3分
幼き日に祖父母から教わった、不思議な占いの記憶

確か3歳か4歳くらいの頃だったでしょうか。今は亡き祖父と祖母から、初めて「占い」というものを教えてもらいました。
当時の私は日本三大霊山である恐山をまるでテーマパークのように感じていたらしく、しょっちゅう「恐山行く!」と言って駄々を捏ねては祖父母を困らせていたそうです(笑)
私の祖父は公務員のかたわら命術を究め、そして祖母は青森のイタコとして細々活動としていました。そんな二人のもとで育った私は、幼いながらに日常の中に不思議な力が存在することを肌で感じていたのかもしれません。
初めて祖父母に教わった占いは、少し変わっていました。それは、囲碁の碁石、将棋の駒、そして花札を使うものでした。
☯︎囲碁の碁石が語る未来
黒と白の碁石を手のひらに握り、祖母の言葉に従って静かに問いかける。そして、目を閉じたままいくつかの碁石をそっと置く。置かれた碁石の数や配置によって、祖母は何かを読み取っていたようでした。幼い私には、ただの石ころにしか見えませんでしたが、祖母の真剣な眼差しは、そこに何か特別な意味が宿っていることを教えてくれました。
☯︎ガラスの将棋駒に映る運命
特に印象的だったのは、祖父が大切にしていたガラス製の将棋の駒を使った占いです。光を通してキラキラと輝くその駒は、祖父が特別に注文したものだと聞きました。
祖父は、それぞれの駒が持つ意味を教えてくれましたが、幼い私には難しく、ただ駒を並べること、そして祖父がその配置を見て何かを考えている様子が面白かったのを覚えています。今思えば、駒の動きや意味合いが、人生の縮図のように表れていたのかもしれません。
☯︎花札が彩る運勢
華やかな絵柄が描かれた花札も、祖母から教わった占いの道具の一つでした。色とりどりの札を混ぜ、 並べていく。祖母は、その札の組み合わせや季節、描かれた植物などから、様々なことを読み解いていました。
今現在では【花札占い】という専門のデッキも販売されていますが、当時使用したのは占い専門の花札ではなく普段私たちがお盆やお正月ごとに集まって子供同士で遊ぶ道具のひとつとしてのありふれた花札。
花札は、子供心にも美しく、遊びのような感覚で占いに触れることができました。
今となっては、祖父母から教わったこれらの占いの具体的な方法や意味は、朧げな記憶の中にしかありません。しかし、囲碁の碁石のひんやりとした感触、ガラスの将棋駒のキラキラした光、花札の鮮やかな色彩は、今でも鮮明に思い出されます。
幼い私にとって、祖父母と占いをする時間は、日常の中に潜む不思議な世界への入り口でした。
そのときの楽しい思い出は今でも私の脳裏に強力に焼き付いています。
祖父と祖母が教えてくれた、言葉にならない何かは、私の人生の片隅で、静かに輝き続けているような気がします。
☯︎言霊占い師りつか☯︎
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